松本農法

《目次》
1、松本農法とは
  ・松本農法が大切にしていること
  ・目に見える安心と安全
2、松本塾とは
  ・松本塾 塾長からのメッセージ 
  ・松本塾の理念
3、松本農法の歴史
  ・松本農法のはじまり
  ・松本農法が歩みはじめるまで
  ・松本農法の確立
4、広がる松本農法
  ・生産者の生活を守る松本農法
  ・松本塾と鮫川村
  ・松本農法のファンは増えている
  ・「いのち」のつながりを目指して
  ・松本塾 塾生の声

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松本農法とは

松本農法は農薬、化学肥料不使用栽培の希少なを基本とし、誰もが安心して食べることの出来る、作物本来の味のするおいしい農作物を作るための農法です。
様々な微生物のはたらきを応用した完熟堆肥と化学肥料不使用を用いることで、土壌と作物自身の力を最大限に引き出すことができ、病虫害にも強いという特徴を備えています。
また、収穫後の作物の中から土壌、そして周辺環境に至るまで有害物質を排出しない、すべての命にとっての「安全」と「安心」を守る自然循環型農法なのです。

松本農法が大切にしていること

松本農法が重要視しているのは、”堆肥作り”と”無化学”この二つのうちでも大切なのは”無化学”だと考えています。
農家は作物を成長させるため、大量の窒素肥料を圃場に投入していきます。肥料が溶け出し、硝酸態窒素(注1)の形でしか土中の栄養を吸収できない作物はどんどん成長していくのですが、収穫時に使いきることができなかった分はそのまま作物に残る事になります。そして硝酸態窒素を大量に含んだまま流通され、私たちの口に入り、また、土中にも過剰な硝酸態窒素が残存していくのです。
硝酸態窒素そのものは人間にとって無害と言われていますが、血液中でヘモグロビンと結合して 酸素欠乏症の原因となったり、体内でアミノ酸と結合し発がん性を持つニトロソアミンが形成される事が明らかになっています。
そして何より、作物中に残る硝酸態窒素は、食材として苦みやえぐみを感じさせ、”おいしくないもの” となってしまうのです。
(注1:作物に利用される窒素の形が「アンモニウム塩」である場合「アンモニア態窒素」といい 「硝酸塩」である場合「硝酸態窒素」といいます)
土中に投入した硝酸態窒素は、使い切り、作物には残さない。それが松本農法の原則であり、その実現のために長年研究を重ねてきました。松本農法で育てた作物を収穫後に分析すると、残存する硝酸態窒素は通常農法の作物よりはるかに低いのです。
さらに特徴として、松本農法で育てた作物の”日持ちの良さ”があげられます。硝酸態窒素を残さないことで活性酸素の発生を抑えることができるのです。通常の農法では、畑に置いておくだけで作物は土中に残っている硝酸態窒素を吸収してしまい活性酸素による劣化が進んでいくため、一日で収穫を済ませないといけないのです。
松本農法では、土中と作物に硝酸態窒素が残っていないので収穫期間を延ばす事が可能となります。
そのため、その時の需要バランスに応じて段階的に出荷することができます。そして、市場に流通したあとも作物は休眠状態にあるのでさらに一週間ほどは鮮度を保つことができます。
これは生産者、流通関係者、さらに家庭や外食産業といった、消費者にもとても大きなメリットとなります。
農業の基本ともいえる堆肥については、ワラ・草・動物の排泄物などの天然材料を、微生物の働きによって時間をかけ、完全に発酵させたものを”完熟堆肥”としています。この堆肥こそが作物を育てる土台であり、健康な土を作ってくれるのです。
もし未熟なままの堆肥を投入してしまうと、土壌の栄養となるべきはずのフンなどを養分として堆肥自体が有毒なガスを発生してしまいます。そのガスや、そこから変化した硝酸は病害虫の好物なので、農薬なしではとても作物が育たない状況となるのです。これでは有機栽培でも何でもありません。
完熟堆肥と化学肥料不使用を用いる松本農法は、土壌と作物が持つ”力”を十分に引き出すので作物が病害虫に強く丈夫に育ちます。化学物質を全く使わないことで安心で安全なおいしい作物を生産することが可能となるのです。
農業は自然環境の循環サイクルにおいて大きな影響をもたらしています。大地の一部である圃場に投下した物質は 自然のサイクルにともない人間の口から体内へ…
農家が化学物質や農薬を大量に使用している事で環境や人体を汚染していく結果となります。せめて農業だけでも有害物質を出さないようにすれば地球環境に対して、大きな影響を与える事ができるはずです。
松本農法で使用する”松本肥料”はおがくず・ワラや草などの植物・動物のフンや貝殻を発酵させ乾燥したもの、 これらを完全に無害化したものが無化学製品となっています。
“松本肥料”も土中で硝酸態窒素へと変化しますが作物が必要な量を吸収したあとは肥料中の窒素が、完全に消費され作物中の硝酸態窒素の全てがアミノ酸へと変化します。このアミノ酸がおいしさのもととなりうま味や甘みを引き出し”本来のおいしさ”を感じさせるのです。”松本肥料”を使用する事で作物中の有害物質の排出を減らし土と水がきれいになり、食べるものが美味しく安心!安全!。環境が安心!安全!
松本農法は、これからの未来も安心で安全なものにしていけるカギを持っていると信じています。

目に見える安心と安全

松本農法で育てた野菜の安全性とおいしさは、私たちが胸を張れる素晴らしいものです。でもどうやってその価値を伝えていくことができるでしょうか。どんな土に、どんな肥料をまき、農薬は使ったのか。その答えは収穫物にあります。その野菜を”科学の目”を通して分析し明確なデータで証明できたら…
松本野菜の実力を伝えるにはこれがベストだと考えました。
安全性ばかりでなく、苦みやえぐみ、アクがなく美味しく、日持ちのする野菜、そこには硝酸態窒素がどれだけ残っているかが問題となります。松本野菜を測定したところ市場に出回っている野菜よりはるかに残留硝酸態窒素の数値が低く、目に見える結果として証明することができました。また出荷されるもの全てにおいても残留硝酸態窒素を測定すると義務付けています。
松本塾は、金沢大学名誉教授 辻彰先生ともご縁があり、先生の協力により理論とデータをもとにした学問の世界でも松本野菜の実力を証明していただき、科学的学問の分野と連携した活動も行っています。
野菜を育てることに始まり、収穫後まで全ての過程を目で見えるもので裏付けていく、これこそが松本塾、そして松本農法が皆さんに対して保証できる目に見えた安心・安全なのです。

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松本塾とは

松本塾 塾長からのメッセージ

私たちは未だかつてない「食の安全」が問われる時代に生きています。市場には一年を通じて多彩で色とりどりの野菜や果物が出回っていますが、果たして本当に安心して口にすることができるものでしょうか?
残念なことですが必ずしもそうとは言い切れないのが実情です。
これからの時代、子供からお年寄りまで、誰もが安心して口にできる「安全でおいしい食材」を求める声は高まるばかりです。
しかし、そうした要求に応えるべき日本の農業はもはや危機的な状況にあります。慢性的な後継者不足と農業従事者の高齢化に加え、輸入品に押され下がる一方の食糧自給率。化学肥料や農薬の濫用により周辺環境に対する悪影響まで指摘されています。このように、問題が山積みした現状を考えれば考えるほど、農家の方々ほとんどが 将来に不安を抱いているのではないでしょうか。

「この現状をなんとか変えていきたい」
「ずっと農業に携わっていくにはどうしたらいいのか?」

私たち松本塾は
生産者・消費者・自然環境のすべてにとって安心で安全である「松本農法」を伝えていくと同時に横のつながりをなかなか作りにくい生産者同士が集い合い、情報交換ができる。そんな交流の場を提供することを使命としています。

「松本農法」とは
私が長年の研究と試行錯誤の末に開発した、無化学の堆肥づくりと肥料づくりを基本とする自然循環型農法です。
有害物質を排除した肥料と土で育った作物は、安全なのはもちろんのこと「本当の味」がする食材として消費者の方々に安心して食べていただけるものとなります。
「松本農法」は生産者側にとっても安心・安全が確保できる農法です。農薬によって自身の健康を害することなく
それぞれの環境や状況に応じて無理強いせず、柔軟に導入できるからです。生産から流通まで一貫した体制を構築したことで、収穫して出荷するまでわからなかったコストや不安も取り除くことができます。このように、有害物質だけでなく余計な不安・無理・無駄を極力取り除いた手法は心おきなく生産に打ち込むことができ、努力と汗、色んな想いで作られた収穫物は、おのずと消費者の方々に喜んでもらえる高い品質となっているはずです。
本物を食べたいと思う人がいて、本物を作りたい、本物を売りたいと思う人がいる。作る人・売る人・買う人が
それぞれ支えあう三者協同のスタイルを常に模索してきました。それは、環境や命に優しい「農」のありかたを育てること。これこそが松本塾の考える「農」の原点です。この考え方を変えぬまま多くの人に伝えたい。そんな熱い想いから「松本塾」はスタートしました。
日本の「農」「食」「命」が安心できる未来を一人でも多くの農家の皆さんにお集まりいただき、その力と意思を結集すれば必ず実現できる未来です。
皆様の参加を心よりお待ち申しております。

塾長  松本 明

松本塾の理念

現在残された大切な有限なる資源に対し、それを譲り損なうことのない農法を深く追求し駆使し続ける集団です。
知恵と英知の結晶である「農」の本質を深く追求するために、これに関わるあらゆる立場の人々が真実を知る努力を惜しまず、また、知ることの権利を各々が強く主張する集団です。
命を支え合う現場としての「農」に対し、公平な目を怠らないとともに、科学的な視点に全てを照らし、妥協を許さない集団です。
命を育む大切さを実感する「農」で在り続けるため、当塾生は取得した技術及び精神を惜しみなく後進に伝え、相互に育ち合う集団です。

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松本農法の歴史

松本農法のはじまり

私、松本塾塾長 松本明は以前キノコ栽培会社の機械設備を手掛けていました。
ところが会社は倒産・・・。栽培のために年間一千万円以上かけて購入していたおがくずを、使用後は無償で畜産農家に提供していたことが最大の原因でした。その事実と「会社を続けていきたい!」社員の強い意欲を知り、「何とかしてあげたい!」そう考えるようになりました。
ある日、イチゴ栽培をしている知人を訪ねてびっくり!!まだヨチヨチ歩きの子供が遊んでいるイチゴハウスの中で、大量の農薬を散布しているではありませんか・・・
「小さい子供がいるのに大丈夫??」 
実は散布していたのは農薬ではなく、安全な発酵物だったのです。その知人は微生物の専門家であり、天然植物をアルコール漬けにして長時間発酵させた全く害のない虫除けを考えたのでした。
驚きと関心を持った私は、その知人との交流の中で”微生物の力”を利用した農業を知り、凄さと素晴らしさを実感させられたのです。

松本農法が歩みはじめるまで

倒産したキノコ会社を再び復活させるには「捨てていたおがくずを堆肥として商品化するしかない!」そう決意した私は、堆肥発酵のための微生物を殖やすために色んな事を調べ、多くを学び、無理解や批判と立ち向かいながら、ついに独自の堆肥を作りだすことに成功。平成二年には会社を立ち上げ、本格的に歩みはじめることができたのです。 

松本農法の確立

栽培から収穫の時まで一貫した無化学の肥料が必要だと気付いた私は、今までの知識をフルに生かして完全無化学の肥料作りに取りかかりました。そうして、微生物の発酵作用による100%天然原料の”松本肥料”が完成。
“化学肥料不使用栽培”という松本農法独自のスタイルが確立しました。 

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広まる松本農法

生産者の生活を守る松本農法

松本農法は、食べる人や自然環境だけでなく、日本の農業を担う生産者の方々にとっても安心して取り組むことのできる農法です。無理な負担を負わせず、広く普及してこそ松本農法の理念を社会に反映していくことができるのです。
土地が変われば気候も土も変わります。作物が変われば使う肥料の種類や量も変わってきます。そうした中で、一つのやり方を強制するのは意味のない事だと考えています。
微生物の力を利用する松本農法では、その土地の土壌にすむ土着菌(常在菌)にも働いてもらわなくてはなりません。導入しようとする圃場の状態をまず見極め、そこの土に適した堆肥や肥料の使い方をすることが重要となります。
私たちは、まず畑の一部分から松本農法に切り替えていただくことをおすすめしています。そして、結果を見てから拡大していくかどうかを決めていただいています。導入後も様々な疑問に対してお答えし、適切なアドバイスを行っていますので、初めてのやり方による生産者の不安を取り除くケアもできます。
このように、安心しながら取り組める松本農法は、生産者の方々に広く受け入れてもらえるものと確信しています。

松本塾と鮫川村

福島県鮫川村は、多くの農村が抱えている高齢化や後継者不足が深刻で、村の将来を想い対策を考えてきました。
その中で、「やはり原点に帰って農業しかない!」という結論に…生き残りをかけたこれからの農業。そこで松本農法との出会いがありました。
鮫川村は農業だけでなく畜産業も盛んで、堆肥のもととなる牛フンに恵まれています。山頂に位置し、汚染物質を排出する施設にも隣接していない。今、土の中に残っている化学肥料さえ除去できれば無化学栽培できる理想的な環境だったのです。
その後、鮫川村の全面的な支援により同村の「手・まめ館」にて松本塾を開講し、村の農家の方々に松本農法を伝える機会ができました。松本塾、鮫川村の方々、そして鮫川村役場。皆の積極的な取り組みによって村の農業は立て直され、”これからの鮫川村”として進化し続けています。
このように、松本塾と行政、地域のみんなが手を取り合い、盛り立てていければ、日本の農業は発展し農業の未来は明るいものとなっていくはずです。

松本農法のファンは増えている

生産者の想い、消費者の想い、それがひとつになり安心で安全、そして心から本当においしいと感じられる野菜が求められています。惜しみない努力、考えに考え続け汗と涙で作りあげた”松本農法”は、今だからこそ大切なのです。今だからこそ求められているのです。
免疫学者 多田富雄先生のコラム「落葉隻語」には松本農法が以下のように紹介されています。

松本明さんは宮城県石巻市で、化学肥料や農薬に頼らない農業を推進している農家である。
松本さんの農法は徐々に若い農民の関心を集め、「松本塾」として東北や北海道の農民を中心に、この国の食糧や環境を守る運動に発展している。
この夏、松本さんの話を聞く機会があって深く頷くところがあった。
彼らの「松本農法」を覗いてみよう。
まず安易に害虫駆除のため、農薬などを散布しない。害虫を寄せ付けない天然物を利用するのだ。
ミントを畑の四隅に植えたり、その抽出物を噴霧すると野菜にアブラムシや幼虫がつかなくなる。
ルーという西洋ハーブを畑の周りに植えて、ダニや蛾、アブラムシなどの発生を防ぐ。
蕨の干したのは、倉庫に鼠を寄せ付けない。
こうして野菜や生産者を、農薬曝露から守るのである。もともと昔から世界の農民が実践してきた伝統的な知恵である。
こうして副産物として得られたハーブは、勿論商品になる。私は松本さんにもらったバジルの葉の強烈な香りで  毎朝文字通り目を覚ました。美しく逞しい葉だった。そのほか、ウコンを根きり虫の増殖を抑えるために植えるとか、セージやタイムを青虫などの幼虫類の虫除けに植えたり、液肥にする。これらもいい副収入になる。
産業廃棄物の鶏糞も高温処理するとリンの豊富な肥料に変わる。製材所から大量に出るおが屑も発酵させ肥料に変える。同様に産業廃棄物の帆立貝の殻を粉砕加工すれば、悪臭を防ぎ腐敗菌などの有害菌の増殖を防ぐ、またその結果カルシウムのリッチな肥料ができるのである。
農協に支配されて言われるままに化学肥料や除草剤を投入して、土地を疲弊させてきた農民が自分で考える農業を始めたのだ。農民の伝統的知恵を生かして安全で美味い野菜を供給するという夢に私は感動した。
もう一つ例をあげよう。作物の成長を早める窒素肥料は硝酸態窒素として作物中に残留する。
日本では基準導入の声が上がってもなぜか野放しにされている。海外、特にヨーロッパでは安全な野菜のパラメーターの一つとして残留硝酸態窒素の基準値は2500mpとされているが、我が国では1000mpを超えたものも稀ではない。
これも農協の指導で窒素肥料を大量に投入している結果である。硝酸態窒素の多量摂取によってヘモグロビンの酸素運搬能力が阻害される「ブルーベイビー」と呼ばれる。乳幼児の病気が起こったことは記憶に新しい。
松本さんたちは、作物の硝酸態窒素を計算し、使い切る量しか与えない。それによって連作障害が発生せず、今までは無理とされていた高効率の栽培を可能にした。何よりの証拠は、松本さんからいただいた野菜のみずみずしさ、美味しさである。きゅうりも、茄子も、トマトも、ほうれん草も、スーパーで買ったものとはまるで別物であった。
言い換えれば、いかに普段まずいものを食べているかを思い知らされた。
松本塾は福島県鮫川村に試験農場を作り、全国規模の啓蒙運動を展開しつつある。まだ規模は小さいが、独自の流通ルートも動き始めている。その土地特有の希少品種を、発掘栽培することにも情熱を傾けている。
今、食の安全、食糧自給率の低下に国民は大きな危機感を持っている。高温多湿の農業国日本が、自給率40%などとは砂漠の国の民には信じられないだろう。農協の一元的支配によって疲弊した農業、猫の目のように変わる農政、そこから脱却するために内発的に考える農民が生まれた。
農産物のみならず、農民自身を救おうとしている松本塾の実践に応援の拍手を送りたい。目指すは豊葦原の瑞穂の国の復活である。(読売新聞 平成20年10月7日朝刊)

また、栗原はるみさんの「ゆとりの空間」では、ゆとりの空間が選んだこだわりの野菜として松本農法の野菜が紹介され、web販売もされています。
いつもとはちがう美味しさを感じてみてください。
「ゆとりの空間」(http://shop.yutorinokukan.jp/

いいものを本気でみつけているセレクターが揃った通販サイト
「HATCH」でも栗原心平さんが自信を持って選んだものとして松本農法の野菜がセレクトされています。
「HATCH」(http://shop.hatch8.jp/

金沢市 めいてつ・エムザ百貨店の屋上で、松本農法をプランター栽培で体験できる「エムザ エコファーム」では、松本農法の野菜を作って、食べて、そのおいしさを体感、驚き、喜び、楽しくてためになるカルチャースクールに、毎年たくさんの方が受講しています。

「エムザ エコファーム」お問い合わせはこちら
http://www.asi-llc.jp/index.html

松本農法、そして松本農法の野菜ファンは全国に増え続けているのです。

「いのち」のつながりをめざして

ここまで松本農法を知ってもらうために説明してきましたが、いくら優れた農法だとしても一地域だけでの取り組みに留まっていては意味をなしません。
日本列島は南北に長く連なった風土、季節ごとに採れる作物は限られてしまいます。生産者が丹精込めて安全でおいしい野菜を作ったとしても、一年のうち限られた時期のみ しかも限られた地域でしか流通しないようでは松本農法・松本塾の理念は、細い糸でしか伝わらないのです。
安全でおいしい野菜を多くの人に、いつでも手にしてもらうためには、日本全国北から南までひとつでも多くの土地を松本農法の田畑でつないでいかなくてはなりません。そうしてはじめて 作物の「旬」を一年の間 通していくことができるのです。
その結果、生産者と消費者の想いがつながり、人間をはじめとするすべての「いのち」をつなぐことができる。
私たちはそう信じています。
松本農法、そして松本塾の輪が、日本中につながる日を目指して、たゆみなく歩み続けていきます。

松本塾 塾生の声

福島県、鮫川村在住 鈴木様
15年位兼業でコメを作っていましたが、松本農法に出合って2年目から全面的に切り替え、専業農家に転身しました。
兼業時代から有機農法はやっていましたが、松本さんの講演で硝酸態窒素の話を聞いて、ただ有機というだけで安全なのではないんだというのを知って『これだ!』と思ったんですね。
それから松本農法を試してみたらうまくいったんです。今までは有機というだけで安全という印象がありましたけど、だからと言っておいしかったかというとそうでもなかったような気がするんですよね。でも松本農法で作った野菜はすごくおいしい。もちろん安全。(松本農法に切り替えてから、一度も風邪もひかない)これ以上ないじゃないですか、野菜としては。
村の人にも本物の野菜の味を知ってもらうためにいくつもの品種を育て、村の直売所(てまめ館)に出しています。これからも周囲にいろんな情報を発信していけたらと思っています。
福島県、鮫川村在住 圓井様
何も知らなかった状態から米を作り始めてここまでいろいろとアドバイスをもらっています。
今までは「こうやってやれ」と言われ親を手伝っていただけだったのが、自分から作ってみようと思って農業をやり始め、堆肥を使ってみたのも全て松本さんと出会ったのがきっかけでした。
松本塾は「この肥料が良いから」とただ売るだけじゃなくて作っていくうえでもアドバイスまでしてくれるというところがありがたいと思います。
農家っていうのは大体が「一人社長」みたいなもので気ままにやってますから(笑)、みんなが集まって交流がもてるようになれればお互いにもっと伸びていけると思うんですよ。そうして集まってところで松本農法で作ったものを食べてもらってその味をわかってもらうことがより多い農家さんの参加につながるんじゃないかな、と。
そういうことを続けていったら、この村では農家でも食っていける、子供を大学にまでやれる、という風になるんじゃないかと思います。

取り扱い店舗・サイト

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いしのまき元気いちば
(〒986-0822 宮城県石巻市中央2-11-11)
食材王国みやぎプラザでの
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